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リーダーシップ発揮のコツ:自分の関心の矢印を点検する

新任マネジャーの方によくコーチングをするのですが、

彼ら/彼女らがよくつまづくポイントと対策をお伝えします。

 

今回は「リーダーとして物事を判断する際に、自分の関心の矢印を点検する」です。
以前、こうした相談がありました。

(相談者)
部下は懸命に仕事をしてくれるのですが、自分としてはぜひとも改善して欲しいポイントもあります。
ただ、部下が傷つきやすい性質であるため、なかなか厳しいことが言えないでいます。
どうしたらいいでしょうか?


皆さんならどうアドバイスするでしょうか?
部下の子の特性をもっと掘り下げるかもしれないですね。
私はしばらく傾聴を続けたのですが、その中で以下のような自己分析をリーダーがしてくれました。

(相談者)
うーん、部下が傷つきやすいっていうよりも、部下との関係を壊したくないという点が大きいですね。
うん、はっきり言えば嫌われたくないんですよね、、、。

なんとなく、私もそんな気がしてはいたのですが、、彼は部下との関わり方の決定に、「自身の感情」を介在させていたようでした。
そのような彼の思い・葛藤に共感を示しつつ、下記のようなアドバイスをしました。

(私)
いまの状況は、メンバーへの関わり方を決定する上で関心の矢印が"自分"に向いている感じがします。
それよりも、"メンバーの成長"に関心の矢印を向けた方がリーダーとしては適切だとも思えますが、どうでしょうか?

・・・その後、彼は”メンバーの成長”にに関心の矢印を向けて対処方法を決め、
それに加えて自分の”嫌われたくない”という感情にも配慮したアプローチを決めることができました。

「リーダーとして物事を判断する際に、自分の関心の矢印を点検する」の意味が理解できたでしょうか?
私としては、リーダーとして、自分の立場・微かなエゴに立脚してメンバーに接していることに気づいて
適切に軌道修正することの重要性を感じることができた時間でした。
このケースは「メンバーに嫌われたくない」という思いの強いリーダーの方でした。
他者に対する受容度の高いと思われる方は一度点検してみることをオススメします。