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「これをやりたい」・「これは価値がある」と思っているが、失敗を恐れて躊躇してしまう。
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このような相談を受けることがあります。
事業部に対する新しい施策の提案、部下育成における新しい取り組みが、このような理由で停滞するのはままあることです。
このことについて、私は2つのことを考えています。
①良質/悪質な恐れが存在する
まず失敗を恐れ、心配すること自体は悪いことではないということです。
不安になるからこそ、人は物事を実行に移す前に入念に準備したり、不測の事態に対応できるのですから。
不安になるという心性は、物事の成功確率を高めるためにリスクを検知する優秀なセンサーなのです。
ただ場合によっては悪性となりえる恐れもあるでしょう。
それは自分がこうありたいと望む姿に進むための行動を止めてしまう効果を発揮した恐れです。
そこには入念な準備という行動も、不測の事態への備えという行動もありません。
ただただ、流れの澱みのような停滞があるだけです。
実現したい理想がある中でこのような停滞が生じることは当然非生産的です。
なぜなら、世の中の大半のことは「やってみないとわからない」からです。
②「やってみないとわからない」事柄に対して、過度な心配による停滞は無駄でしかない
実行してみないと成功するか/失敗するかわからないことが、世の中の大半だと思います。
だから、 実行に移す前に入念に準備したり、不測の事態に最大限対応することはしてもあとは実行に移すより仕方がありません。
極端に言ってしまえば、行動に移して失敗してみることこそが必要なのです。PDCAを回すために。
恐れて立ち止まっていても、その停滞は無駄な時間でしかありません。どんなことでもよいから行動に移すことが必要です。
(※厳密にいうと、停滞を伴う恐れに対して内省を深めているプロセスは無駄ではありませんが。)
まとめると、
1. 物事のリスクを検知し、成功確率を高める行動の契機になっている限りにおいて恐れは価値がある
2.一方、 自分がこうありたいと望む姿に進むための行動を止めてしまう効果を発揮した恐れには価値がない
3.なぜなら、世の中の大半のことは「やってみたいとわからないから」である。
むしろ、失敗によって「これだとうまくいかないんだ」という洞察を得ること事態が価値なのである。
どうでしょうか?
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「これをやりたい」・「これは価値がある」と思っているが、失敗を恐れて躊躇してしまう。
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こうしたことを感じたときには、自分が 良質/悪質どちらの恐れの渦中にあるのか点検しましょう。
悪質だった場合はどうするか?
小さくてもよいから行動を起こして、小さな失敗をしてみましょう。
それでも躊躇してしまう場合、コーチングを通じて対策を見つけていくのも一つの手段です。
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