タスク管理が苦手、あるいは苦手なメンバーを育成するのに苦労している。
こんな相談を多く受けます。
コーチングにおいて対応策はケース・バイ・ケースで一緒に考えていくわけですが、
欠かさずお伝えしている点を書き記しておきます。
①「意識」と「行動」は行動の方が矯正しやすいです。
例えば「抜け漏れを防ぐために、責任感の重要性を説くけどまた同じミスを繰り返す」。
これが意識を矯正しようとするアプローチです。
成人教育の研究によると、このような意識に働きかけるアプローチはかなり限定的だということがわかっているそうです。
それよりも、「行動」を抜け漏れを防げるような仕組みを施すことが有効です。
行動に徹底確認が伴うようになれば、意識の変化が後続するものらしく、自然と自走できるものなのです。
行動面で抜け漏れが発生するケースは以下のようなものです。
言語運用能力が一定あれば、文章にして、定期チェックしていれば、理論上は抜け漏れは防げます。
それができていないことが抜け漏れの原因なのです。
LV0:そもそもタスクを文字に落としていない
LV1:文字にしていても文章になっていない(主語・述語がない)
LV2:文章になっていてもノート、付箋に書きなぐっていて散逸する
LV3:文章になっていてGCにきちんと集約管理していても、見ていない
番外1:そもそも処理が追い付かず、タスク管理どころではない
番外2:付加価値の低いタスクがやたらたくさんあって、管理しきれない(※タスクを減らすべき)
どの領域に自分が、あるいは教育対象者が位置しているか見極めることから始めましょう。
②さらに抜け漏れ、勘違い防止には「復唱」が有効です。
文章で明記していても、本人の脳内での解釈が追い付いていないケースがあります。
脳内解釈のずれを補正するには、タスクの復唱をタスク発生時に行いましょう。
③「なんでこんなことできないの?」は思考停止ですので、探求しましょう。
少なくとも①・②をやらずして上記発言をしてしまうのは時期尚早です。
いかがでしょうか?
タスク管理のコツがわかりましたか?
何を隠そう、私自身が社会人1年目にタスク管理に悲しいほど苦労しました。
自分は人間として何か欠陥があるのではないかと疑うくらい、みじめな思いをして努力していたのを覚えています。
そんな状況から一刻も早く脱してほしいと、まさにいま苦労している方に対して願っています。
セプテーニだったかな?ハイパフォーマーが備えている最大の特長は「タスク管理能力」だということが判明したそうです。
今年のテーマは本質に挑むですからね、生産性高くイキイキと仕事をしていきたいですね。
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