順調に進展している場合でも、キャリアには必ず踊り場がつきものです。
右も左もわからなかった状態からだんだん業務に慣れてきて、一人前になった。
数年仕事をやって、同じパターンから成長実感を得続けるのは難しいことですね。
守・破・離と言いますが、人間「守る」だけでは潤わないですよね。
踊り場に来たときに人はどうするでしょうか。
そう、一般的には『環境を変えよう』とします。異動希望を出すとか、転職をするとか。
一方、中にはいまの仕事の中で『仕事のやり方を変えよう』とする方もいます。
今いる場所で、踊り場を脱却し、 守・破・離の「破」を実践するというやつですね。
整理すると以下の通り。
①踊り場に来たときに『何か別の仕事(What)』を探求する
②踊り場に来たときに『いまと異なる仕事のやり方(How)』を探求する
①・②の選択肢に優劣はないのです。が、このいずれを選択するにしても
「自分が心からしたいと思っていること」を知っておくことが重要です。
具体的である必要はまったくありません。
・「育む・包むがキーワードだな」
・「全体を俯瞰して戦略を考えてたときが一番イキイキしていたな」
・「感謝されるとたまらなくうれしい」
というレベルで十分です。
これがなければ①で良い選択ができない可能性があります。
より重大なのは、② 『いまと異なる仕事のやり方(How)』を探求する
視点が日々の仕事にビルトインされないこと。これがキャリア開発の足かせになります。
どういうことかわかるでしょうか?
「自分が心からしたいと思っていること」 がわかっていれば、それを手がかりにHowを探求できるのです。
・「育む・包むがキーワードだな」 →今の部署の育成で何が課題か?私に第一歩として何ができるか?
・「全体を俯瞰して戦略を考えてたときが一番イキイキしていたな」 →今の部署を俯瞰すると戦略的に何が課題か? 私に第一歩として何ができるか?
・「感謝されるとたまらなくうれしい」 →顧客満足度、従業員満足度において何が課題か? 私に第一歩として何ができるか?
といった視点が、「自分が心からしたいと思っていること」を起点にして動き出します。
そしてこれこそが、実りあるキャリアを歩むための最大のリソースになるわけです。
7つの習慣でいえば、第1・第2の習慣の発動を言えましょう。
ちなみに「第一歩」が大事ですよ。完璧を求めれば、足がすくむばかりですから。
いかがですか?
「自分が心からしたいと思っていること」を軸にキャリア開発をする意義は理解できたでしょうか?
どうも自分の働く目的が定まらないと感じる方には小職のコーチングをお勧めします。
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