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劣等感は具体的に持つ

同時期に入社した他の人と比べて自分の昇進は遅れている。

あの人の意見にはみんな同意するのに、自分はみんなの賛同を得られない。

このような他者と比較しての劣等感にさいなまれる人は少なくありません。

 

その劣等感が気になって日常業務の集中力が削がれ、

仕事でミスをして劣等感が悪化するという悪循環に陥っている人もいるかもしれません。

 

この劣等感から脱却するよい方法は何か。

それが、”劣等感を具体的に持つこと”です。

 

劣等感を持っている人の多くは、抽象的かつあいまいな観念でそれを抱いているようです。

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「あの人の意見にはみんな同意するのに、自分はみんなの賛同を得られない。」

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その状態はなにゆえに起きているのか、具体的な分析をしている人はほとんどいないようです。

 

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・〇〇の領域に関する知見が欠けているから、説得力がないようだ。

・伝え方に問題があるようだ。具体的には結論先出しで説明を始めるなどの工夫の余地がありそう。

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という点まで具体化できれば、それは自己嫌悪ではなく課題に変わります。

 

厳しい言い方になりますが、そうした課題に向き合うことなく

抽象的な劣等感に逃げて「自分なんて」と割り切ってしまっている状態が、問題であったりするのです。

 

具体的な課題に転化することができれば、劣等感を持ちがちな性質は必ずしも欠点ではありません。

私の周囲にはむしろ、強い劣等感をバネに非凡な成長を遂げたビジネスパーソンが多くいました。

 

ただし彼ら/彼女らは、自分が劣っている事実を分析し、克服することから逃げなかったゆえに

成長を遂げているという傾向にあると感じています。